【完】翼をくれたキミ

『まぁ楽しませてもらうよ。』



誠はそう言ってあたしに覆いかぶさって来た。



『や…めてっ!!』



途端にがたがた震えだすあたしの身体。



怖い。



気持ち悪い。



あたしの頭の中はそんな言葉ばかりが駆け巡る。



『麗子さんから500万もらったんだよ。お前は母親に売られたってわけだ』



おかしそうに笑う誠。



おかしいよ、イカれてる。