【完】翼をくれたキミ

誠は途端に怒ったような顔をした。



こんなところにいるなんてもうこりごり。



――― 母親と手を組んであたしを陥れたくせに。



誠が近づいてくるとあたしはカッターナイフを取り出して自分の首に当てた。



「それ以上近づくなら昔あたしに何したか全部ばらまいてここで死んでやる!!」



もう、ヤケクソだった。



「…フッ、笑わすんじゃねぇ。お前にそんな勇気があるのか?」



あたしがそんなこと言っても誠は、顔色一つ変えずにそういった。