電話が潰れるんじゃないかと思うほど電話を握る。



『人聞きの悪いこと言うねぇ。美麗は元々はこっちの姫だったんだよ?勝手に連れまわしちゃ困るなぁ』




「お前が美麗に何したかこっちは調べついてんだよ」



美麗の情報は郁哉が調べればすぐ出てきた。



でも、俺等は美麗の口から知りたくて何も聞いていない。



『勝手に調べられちゃ困るんだよねぇ』



「しらばっくれてねぇでさっさと美麗を返せ」



『返すわけ無いじゃん。元々はこっちの姫だっつってんだよ』



「だったら奪い返すまでだな」