【 隼斗Side 】



「美麗がさらわれた…!!」



バタンっと音を立てて入ってきたのは顔にちょっとかすり傷がある優馬。



「なんだと?」



いずれは来ると思っていたが今日来るとは…。



「早く助けに行かねぇと!!」



コタが焦ったように声を出す。



「あいつらは武器を持ってるかもしれねぇ。組の下の奴らも連れて行かせる」



「マジかよ…、隼斗!!」