「あれ?まだいたんだ」



ある日の放課後



「そっちこそ。何してるの?」



出しそびれた課題を職員室まで持っていき、教室に戻ると隣の人は1人で残っていた



「日誌書いてる。思いっきり忘れててさ」



「大丈夫?今日何したかちゃんと覚えてる?」



「俺そんなバカに見えんの?」



「見える」



「失礼なっ。そっちは何してたんだよ」



彼の前の席に座り日誌をのぞきこむ



いつも見ている字



なんか落ち着くな



「私は数学の課題を出しに行ってた」



「それって授業までだったよな?」



「ちゃんと出したの?」



「出したに決まってんじゃん。お前って意外とバカだよなー」



「失礼なっ。あんたよりは頭いい自信あるよ。ほら、ここの英語のスペル間違ってるよ」



「は?うそだろ」



「本当!レッスンは“LESSON”EとO反対になってるよ」