全ての授業を終えた時
必ず加世ちゃんは、ため息をついて
「長かったー!!」と言う。



引き締まってた心もその言葉と共に
緩みだしていく。


「奈菜ちゃん、教えてやー」


大きい声で言う加世ちゃんに
初めて抵抗を覚えた。



「あっ!!うん!!」


必死で避けられないように
無理している自分にも気分が悪かった。


話すならどっか外行かないと・・・



「あー橋本今日ちょっと用事
あるから残っといてー」


青木先生ではなく
珍しく広松先生に呼ばれた。