あぁ苛々する。どうして俺がこんな所で足止めをくらわなければならんのだ。 ギリリと聞いているこっちが嫌になるほど物凄い歯ぎしりをした恭時は、庸介を一睨みするとそのまま目的地へと向かっていった。 「昔から弱い子ですねぇ……フフッそういうところが、可愛らしくもありますが」 だから、庸介のこの呟きを恭時が聞くことは無かった。その方が幸せなのかもしれない。 * * *