しばらくして私が落ち着いた私は

「ご、ごめん…ね……ヒック…ッッ
も、う大丈…夫だから…キャッ」

抱きついていた柊の体を離そうとすると
柊の腕に力がこもったかと思うと急に自分の体が中に浮いた感覚があった

えっ!?
って思って柊の方を向くと
私は柊にお姫様だっこをされていた


「しゅ、う?
私もう大丈夫だから!おろしてっ」

そんな必死な抵抗もむなしく


「いいから
明日香はそのままでいろ」

という柊の言葉で私は柊の部屋までずっとお姫様だっこをされた


………でも、安心する…

恥ずかしくて私は柊の胸に自分の顔を隠していたけどなんだか柊の温もりが伝わってきて……
さっきまでのことが
まるで嘘のように
私はホッとすることができた