そういう出来事に疎い俺でもよく知っていた事件だ

あの時は犯人は未成年だったから名前も報道されていなかったからな……

でも、
話を聞いているととても明日香が嘘をついている様子が微塵も感じられなかった

真実を話していると何故か確信できた

時折とても嬉しそうに楽しそうに
その反面、
急に悲しみに歪んだ表情や憎しみに染まった表情をして話していた


明日香を見ていると
明日香を犯人にしたてあげたやつが
殺したくなった


そして、
復讐を望んでいる明日香を守りたくなったんだ


1人でそんな思いを抱え込んでいる
明日香をほっとけなくなり
話終わってから泣きそうになっているのを見ていると抱き締めたくなった

そんなことを思ったのは生まれて初めてで自分でもこの感情のことがよくわからなかったが
気づくと俺はもう明日香を腕の中に包み込んでいた

……これからは君を守っていこう
この命がつきるまで…

復讐にも君が望むなら俺は手を貸していこうと思った


だからこれからは俺を頼れ---、、、、

柊side【完】