「明日香。
今日方言は?」

「…ぐっ」

分かりやすく言葉に詰まる明日香。


「ユウと同じがよかったんやもん…」

「何だよその理由」

俺が笑うと、明日香の目線が厳しくなった。


「だって…っ!
ユウの学校のホームページ見たら、お嬢様みたいな女の子が、いっぱいおったんやもん。
しかもユウ、電話したとき都会の言葉になっとるんやもん。
私みたいに、方言凄くて、マジとかそんなんばっか言う子は、そのうち愛想つかされてしまうんやないかって、お母さんが…っ」



おばさん…明日香にそれ言ったら本気にしますって。

心の中で突っ込みながら俺は言った。