うああぁ…軽く(?)あしらわれてしまった…

色んな意味でドキドキしながら包みをあけると――

「ゆびわ…!」

「あぁ、よかったらそれ「つけていい!?」

思わず食いぎみに言った私に、ユウは一瞬目を見開いて、
それから極上の笑顔で、

「ああ。」
と言った。

「ずっとつけとくね!」

「ああ…ずっとつけててくれ…」

「えへへ!嬉しい!」

恥ずかしそうに目をそらすユウが、大好きだなあと改めて思った。


ユウは腕を広げかけて、はたと止まった。

「ん?」

「明日香のプレゼントは?」

「え……」

いやいやいや!こんなステキなプレゼントの後に渡せるようなものじゃないですって!

あわあわしている私を、ユウはちょっと意地悪い笑顔で見る。

「みたいなぁ?明日香のぷ、れ、ぜ、ん、と。」

「み、見せる…見せるっちゃ…」

そっと包みをユウに渡して、すぐに立ち上がろうとした――


けど、そんなの許されるはずもなく、私の体はユウに包まれる。
足と足の間に入れられ、がっちりホールドされた。

体育座りの私の前にユウの腕が回り、そっと包みを開き始める。

やっぱり恥ずかしくて、向きを変えてユウの肩に目を当てた。