「優菜…」

「ん?」

「別れようか。」

「え…?」

「今からの闘病に、優菜を巻き込めないよ。」

「そんな…私は星哉を支えたいっ」

「でも…ガンの治療ってどんなものか、俺は知ってるよ。父さんをガンで亡くしてるから。」

え… ホントは私、ガンってどういうものか、あんまり知らない。酷い病気ってことくらいしか…
でもその時の私は、がむしゃらだった。