「ね、せんせ。そんなにオレに犯されたい?」


「へ、えっ、ええぇ!?」



スッと、頬に添えられる三木くんの大きな手。



「オレを煽るんだから、覚悟はできてるってことだよね。」


「やっ、ち、ちがうちがう!! 煽ってなんかっ……!」


「大丈夫だよ。せんせーなら、朝ご飯のあとでも残さずに全部食べきれる自信あるからさ。」



それ全然大丈夫じゃない!!



「や、ねっ! ほら! もうすぐ朝のホームルーム始まるよ! 卒業式なんだから、早く行かなきゃ!」


「あーそっか。じゃあ……








大切で大切で、愛してやまない

オレの藍を可愛がっていたので、



遅くなりましたって言って、許してもらおうかな。」





「むっ、無理に決まってるでしょー!! ばかあああぁ!!」








三菱高等学校


かつてそこで高校生活を送っていた、色っぽく妖艶すぎる1人の男子高校生は



「せんせ、好きだよ。」



長い時間を経て、やっと

本当の恋と幸せを、知ることができたのでした。








【END】