フラフラとしながら辿り着いた保健室。
しかし、保健の先生はいなくて。
私は、勝手に保健室をあさっていた。
「どこだろ、湿布……」
めぼしい引出しは全部見たんだけど。
最悪、無しでもいいかなぁ。
試しに、軽く頰に触れてみる。
途端に、ピリッと走る痛み。
鏡で見ると、すっかり赤黒くなっていた。
「痕、残っちゃうかな……?」
女子として、それは少し嫌だ。
でも、さ。
「……ま、姫になるときに覚悟したけどね……」
大切な仲間の為なら、傷くらい構わないって。
これが、仲間の為だとは思わないけど。
取り敢えず、湿布はなくても冷やさなきゃだよね。
冷蔵庫をパカッと開ける。
………この学園貧乏だからさ。
冷蔵庫しかないんだよね。
なので、何本か入っていたスポーツドリンクを代用。
ひんやりとしていて気持ちが良い。
私はソファーにどかっと座った。
今日は全部授業サボっちゃおう。
ソファーを1人で占領すると、私は目を瞑る。
本当はベッドで寝たかったけど、誰か使ってるぽいから。
はぁ、ちょっと、疲れたな______………


