ここ最近、空は曇天で。
私の心も、一向に晴れない。
頭がズキズキと痛んだ。
偏頭痛。
もうすぐ雨でも降るのかな?
なんて、痛む頭と欠伸を噛み殺しながら。
私は真面目に授業を受けていた。
てか、姫の時も真面目に受けてたけどね。
眠いな……。
でもここで寝ると、あとが面倒なんだよね。
ずっと気を張ってるのも辛いけど。
あと、希尋は同じ学校らしい。
この前偶然見かけたんだ。
話しかけはしなかったけどね。
ほら、私と話してるの見られたら、あっちにも迷惑がかかるじゃん。
そんなのごめん。
「………きさん。……結城さん!」
気がつくと目の前には、オバさん先生。
あ、英語の先生だったんだっけ……?
「ちゃんと授業を聞いてるの?」
「はい」
「じゃあ、これを訳しなさい」
「………分かりません」
「聞いてなかったのね。噂では夜遊びが酷いとか。そんなんだから、授業に身が………」
今はオバさんの話を聞いてられるほど、余裕がないんだ。
限界に、近いのかも。
「………っまた、人の話を聞きなさい!!」
パチンッ
ヒステリックに叫んで、頰に一発。
しかも、怪我をしている方。
「……っ!」
多分、私の顔はかなり歪んでた。
希尋のおかげで、良くなってきたのにな。
痺れるように痛む頰を抑え、私は立ち上がる。
「ちょっと、どこにいくの!」
「保健室、に、行ってきます」
保冷剤か湿布貰わないと。
叫んでる先生は無視して、私は教室を出て行った。


