私は人がいない道路をずっと、ただただ歩いていた。


小さい頃はお母さんも優しくしてくれたのにな…

あんなに優しかったお母さんが…

なんでこうなってしまったの?

ー 「よーし!!花、クッキー作ろうか!!」

ー 「花、頑張ったねー!!」

ー 「花はえらいね。」


もうあんな日々には戻れないのだろうか。

ポツ…

あぁ。

いいタイミングすぎる。

雨が降ってきた。

ポツポツ…

私の涙も雨と共に出てきた。


ザザザァ…

「…ひっく…ひっく…おかあ…さん…ゆ…り…ひっく…ひっく…」


「…おい。あれ。」

「大丈夫!?!?」

誰…

「乗って!!」

もう何がなんだかわかんない。