ー 「あら。いたの。」

ー 「あなたのご飯なんてないわよ?」

ー 「百合(ゆり)は賢いねぇ。それに比べて、お姉ちゃんは…バカにもほどがあるわ。」

ー 「…98点…?なによこれ。100点じゃないじゃない!!パチンッ…」




もう耐えられないよ。

そう言いながら私は荷物をまとめていた。

私は、佐藤 花(さとう はな)。

お母さんから日々虐待を受けている。

もうこんな家は嫌だ。

「お姉ちゃん…何してるの?」

「…別になんだっていいでしょ。」

妹の百合は、可愛くて、優しい。

「…出てくの?」

「…百合には関係ない。」

「あるよ!!!お姉ちゃんなんだよ??」

「…百合、元気でね。」

私は外へ駆け出した。