そう言うて彩の腕を引っ張って、
和くんの部屋まで連れていってくれた。



何時間ぐらいたってからかな?
急に和くんが口を開いた。


「なぁ、彩」

「んー?」

「 こっち向け」

和くんはケータイをいじりよった彩の顔をつかんで彩を和くんの方に向かせた。

「好き。」

……。……。


「ちょいまて(笑)エイプリルフールまだよ?」

彩はその時、和くんのことを友達としてしか見てなかった。

和くんが彩にコクったのも遊びだと思とった。