なんでかなぁ、

すっごいショックだった。

これが、恋なんかなって。

ちょっとだけ思った。




「彩?大丈夫?」

ぼーっとしよった彩に声をかけてきたいつめんの中の佳子【Kako】。


「あぁ、大丈夫!なんかちょっとしんどいし、彩帰ってくるわ」

「和徳呼んでくるわ!」

佳子が彩に気使ってくれた。

「いい!」

彩が大きい声出したら、佳子の動きが止まった。

「彩、大丈夫やけん。バイバイ」



彩。性格悪っ。

1人で勝手に落ち込んで。

佳子にあたって。

ばかみたいなやん…



和くんは…史華ちゃんが好きなんやね。

分かった。

帰り道、何でか分からんけど、涙が頬を伝った。

これまで、こんなに泣いたことなかったのに。