「嫌なことは断われよ。無理なら誰かに相談しろ。ひとりで溜め込むな。わかったな?」 佐藤くんはニカっと笑ってそういう。 「うん……!」 顔を上げて返事をする。 「とりあえず、この日誌は書かなくていいから、気をつけて帰れよ。 綾崎は女の子なんだから変な男に気をつけるんだぞ。」 そう言って去っていく佐藤くん。 不覚にも…ドキリとしてしまった。