「だって…無言だと気まずいし……」 ってか幼なじみ怖い。なんでもお見通しなんだ。 「……俺はお前の隣にいられるだけで嬉しいけどな…」 ボソリと呟く郁也の声はよく聞き取れなかった。 「今なんか言った?」 「なんでもねぇよっ!」 そんな会話をしてると校門が近くなる。 近くなるたび、増えるのは…… 「え、郁也と綾崎さんがなんで一緒に…」 「付き合ってるとかはありえないからないとして…でもなんで?」 女子たちのひそひそ声。