「おまえ…名前は?」 「1年C組2番の石田と言います!」 …出席番号2番だったんだ…… 1番は阿部くん、とかかな? 勝手な推測をしてみる。 「石田、先に言っておくがコイツを好きならば諦めろ。俺はコイツを離す気なんてさらさらねぇから。」 郁也のその言葉にトクン、と胸が鳴る。 「だから、なんだっていうんですか?」 石田くんはニコニコ笑顔でそうたずねる。 「俺だって先輩を諦める気なんてさらさらないんすけど。」