「それよりさ、キスしていい?」 「へっ、ここで?」 顔に熱が集まるのがわかる。 「…このリップクリームの効果があったみたいだ。」 それって、キスしたくなるってやつ? 「嫌って言われてもするけどな。」 郁也は少し強引に私の唇を奪う。 「すごいね、このリップ。」 私がそう言うと郁也はコクリと頷いた。 「まぁ、そうだな……」