「……俺は別に釣り合ってないとか思ってないけど。でもまぁ、お前がそう思ってくれんのは嬉しかった。」 ポンと頭を撫でられる。 「じゃあ協力してねっ」 私がそう言うと郁也は面倒くさそうな顔をする。 「は?やだよ。」 「だって郁也器用だし今時じゃん!髪の毛とか教えてよ。」 すがるようにしてそう言うと郁也はため息をついた。 「…わかったよ。でもやるんなら徹底的にやるぞ。早速明日からな。」 郁也はニヤリと笑った。