「今、朝霧の名前を呼んだのはなんで?ただの幼なじみじゃ呼ばないよね。名前なんて」 パッと私を離してそう聞くと佐藤くん。 「そ、それは……」 言葉に詰まってると佐藤くんは優しく私の頭を撫でた。 「怖がらせてごめん。でも、綾崎が好きなのは本当だから。」 「え……」 佐藤くんが、私のことを好き? 前なら喜んでいたかもしれない。だけど今は……