「え、急に…なに?」 「……俺と佐藤、さっきまで一緒に居たんだ。で、女子たちから事情を聞いて…」 え?ということは、郁也も聞いてたの? 「俺、おまえがジュースかけられたって知った時動けなかった……色々考えちまって、足がすくんだんだ。」 やっぱ、郁也は思い詰めてる…… 「だけど…佐藤は走ってお前のとこ行った。」 ドクンッと胸が嫌な音を立てる。