メグは、赤ん坊が珍しくてならない。 小さな赤ん坊が、 すべておとなと同じものを備えていることが不思議でならないのである。 手首のくびれた小さな手には、 五本の指が揃い、しっかりと何でも握る。 指先には魚の鱗ほどの爪がちゃんとついていて、 その細い指で仁丹粒のようなものまで上手につまみ上げる。 指の附根にえくぼのある手を、 メグは自分の口の中へ押し込んでしゃぶるのが好きだ。 赤ん坊は、メグの唾液で濡れた掌で、メグの頬をぴたぴたと叩く。