靴をはこうとして玄関の式台をおりるとき、 離れのベッドで眠っている赤ん坊の泣き声がした。 メグはそれまで、赤ん坊のことはすっかり忘れていたのである。 メグはスーツケースを放り出して離れへ駈けて行った。 ベッドの中の赤ん坊を両手ですくいあげるように抱くと、 赤ん坊は現金なほどぴたりと泣きやんだ。