それは本当に突然の出来事だった。

いつもの溜まり場に行って
ドアを開けたら

すぐに目に入ってきたのが

ボロボロな茜の姿だった。

その瞬間

茜『私、香奈ちゃんに虐められてるの!』

だった。

もちろん私はそんな事してないし。

突然の事で驚いていた。

私『え?どーゆー意味?』

茜は泣きながら
茜『戯けても無駄だよ!
もぅ我慢できないの!

私、1ヶ月前から
『邪魔なんだよ』『早く姫やめろよ。』
ってずっと言われ続けてたの。

でも、
私、皆の事大好きだから
香奈ちゃんにそんな事言われても
姫やめなかった。皆には内緒にして
我慢してたの。

でも…』


茜はそこでまた泣き出した。

すると…


秋『は?
香奈…お前そんな事今まで
茜に言っていたのか?』


…そりゃそんな反応になるだろう。

秋は茜が姫になってからすぐに

茜の事好きだったもんね。

でも、

『私、そんな事言ったことない‼︎‼︎』

これは事実だ。


春『じゃあ、茜ちゃんは何で泣いてるの?』

本当に私はなんで茜が泣いてるのか
分からない。

『知らないよ。』

これしか言えない。


茜『さっきね…

学校からココに来る前に
真実ちゃんに呼び出されて
体育館裏行ったの。

そしたらいきなり殴られて

私…動けなくなって…

倒れたらずっと蹴られ続けたの。』


本当に訳わかんない。

なんで?

隼人『って言ってるけどどーなの?』


『そんなの私やってないよ!
だって私今日は日直の仕事で…』

蓮『じゃあなんだ?
茜が嘘ついてるって言うのか?』

『それしか考えられないじゃん!』

蓮『はぁ…
見損なった。
お前そんな奴だったんだな。』

『なんで?
私の事信じてくれないの?』

蓮『茜がこんな姿なってんだぞ?
どぅ考えてもお前だろ。
茜もお前にやられたって言ってんだぞ?』


『…………そっか。
私達ってこんなぐらいの
レベルの友情だったんだね。
蓮も酷いよ…。
私って彼女じゃなかったの?』


蓮『お前みたいな裏切り者
彼女なんかじゃねーよ。』

本当に最低だと思った。

あぁ。
この人達も私の事裏切るんだ…

なにが
『俺らはお前の事裏切らない』だ。

やっぱり嘘だったじゃん。

蓮『早くここから出て行け。
2度と来るな!』