ポスッ… 痛いのを覚悟していたのに、 存外衝撃は無くて、しかも温かい感触に包まれた。 私を受け止めてくれたそれが、 頭上からため息を漏らして その吐息が私の頭に掛かってくすぐったい感じがする。 「もう、何だよこの展開。ベタだなぁ…」 目の前の女の子達が目を見張る。 私を受け止めてくれたのは、 変人一号の新井澄晴だった。