「………………薫」
無言の威圧と言えばいいのかな…
さすが世界トップの総長だと思った
「あー、もー!わかったよ!」
ガタンッ!ガタンッ!いわしながら座る薫
ごめんね。薫
あの日から何故か毎朝桜牙が教室にいる
「今まで来なかった癖にどういう風の吹き回しだよ」
梓が頬杖をついてつぶやく
「私のせいだよ。ごめんね」
多分、哀は私を狙ってるんだと思う
時々、私たちの方を見ているから
あぁ………嫌だ
目を合わさないようにするだけで精一杯なのに
これから何が起こるかわからないから
怖くてたまらない
けど、復讐は必ずする
後ろから乃依を睨みつけた
それに気づいたのか乃依は振り返ってきて…
不気味にニヤリと微笑んだ
そして、瞬く間に表情を泣き顔に変え…
「ぁ、ぁぃー…莉琉ちゃんが怖いよー」
と言って哀に抱きついた

