「………莉琉は俺のだ。薫にはやんねぇよ」


「はぁ?!優くんのじゃないよ!」


「喧嘩すんなって!みっともねぇ!」


「ぎゃーぎゃー騒がしい!」


あんたたちが一番うるさいよ!


「優羅、薫。姉貴は俺のだ」


冷静に言った流斗


「「「「あぁ?!」」」」


優羅と薫と梓と修司までもが反応した


「もー!うるさい!帰るんでしょ?!」


優羅のネクタイを引っ張った


「っ、ちょ、おい…………っ?!」


思わず力を入れすぎたようで………


目の前の光景に目を見開く


そして、見開いた優羅の目と目が合う


しばらく…止まったままだった


いや、誰ひとり動かなかった


我に返ったように唇を離す優羅


「…………わ、悪い」


顔が赤くなっている優羅


私の顔もふいに赤くなる