「騙されてるのはお前らだろ?紅蓮」


「…………なら一生そう思っとけよ。
………気が失せた。おい、帰るぞ」


「うちの総長は自由だな。
莉琉、骨気をつけろよー」


梓が私の腹部に目を移す


「大丈夫だよ。痛み止め飲んで…ない」


朝、飲むの忘れた!


「姉貴、俺机の上出してたよ?!」


「ごめん、流斗。見てなかった」


「え、痛くない?大丈夫?」


「大丈夫だって。って、うわぁ!!」


優羅にお姫様だっこをされる


「ちょ、優羅?!降ろしてよ!」


バタバタ暴れる私に………


「…………大人しくしねぇとキスするぞ」


「は、はい?!」


今、なんて言った?!


「ダメだよー!りーちゃんの
ファーストキスは僕のだよー♪」


「ちょ、なんで勝手に話を……!」


「姉貴、どんまい。頑張って」


え、なにそれ!それでも弟?!


そんな叫びも虚しく


教室の中で言い合いになっていた