髪の毛から水が落ちる
「優羅……濡れるよ」
私の肩に額をつけている優羅
ポトポトと水滴が落ちていく
「………いい、大丈夫」
え、なにがさ
「………莉琉……悪かった」
切ない声を出す優羅に
少し私は反応してしまった
肩に優羅の息が……
「………俺のせいだよな。こんなに痩せて……」
「そ、うだよ。優羅のせいだよ」
もう、泣きすぎて涙も出ないよ
「心が壊れるぐらいズタズタなの」
私はそっと優羅の手に触れた
「でも、優羅のことを嫌いになれなかった。
それよりも優羅のことが好きで好きで
どうしたらいいのか分からなくなった」
小さな声で優羅に訴える

