【完】CHESS-WHITE or BLACK-(誤字脱字加筆修正中P194まで修正完了済)





髪の毛から水が落ちる


「優羅……濡れるよ」


私の肩に額をつけている優羅


ポトポトと水滴が落ちていく


「………いい、大丈夫」


え、なにがさ


「………莉琉……悪かった」


切ない声を出す優羅に
少し私は反応してしまった


肩に優羅の息が……


「………俺のせいだよな。こんなに痩せて……」


「そ、うだよ。優羅のせいだよ」


もう、泣きすぎて涙も出ないよ


「心が壊れるぐらいズタズタなの」


私はそっと優羅の手に触れた


「でも、優羅のことを嫌いになれなかった。
それよりも優羅のことが好きで好きで
どうしたらいいのか分からなくなった」


小さな声で優羅に訴える