幹部室に入り入口に近いソファに座る
哀の横に乃依が俯いて座っていた
ふーん
「……乃依から全部話を聞いた」
うん、だから何?
「ご、ゴメンナサイッ!」
乃依が私の方を見て謝ってきた
「謝って済む問題なんだ?
私の親の話をこいつらに話したって?」
「し、してない!」
「なら、なんで呼んだわけ?」
あー、イライラしてくる
「たとえ、乃依が謝っても
乃依の過去は消えない。
それは桜牙も同じだよ。
私は一生忘れる気はない」
冷たい目を四人に向ける
「本当にごめんなさいっ!!」
いくら謝ったって…お父さんたちが
帰ってくるわけじゃないんだから
「………莉琉…お前の話を聞かなくて悪かった」
頭を下げた哀と千歳と刃
酷く冷めた目で真が見つめていた
「莉琉をレイプしようとした癖によく言えるな」
「っ、あれはっ!」
千歳が声を上げる

