ーコンコンっ


「………莉琉?」


「……ん……あ、智也?」


「…………寝てたのかよ。鍵開けろ」


「ふぁ〜…わかったって」


ゆっくりと降りて鍵を開ける


ーガチャっ


「まったく、夏だからって油断して寝てんな」


「ははは、ごめんって」


「まったく反省してねぇな?」


腕を組んで睨んでくる


「で?智也。どうしたの?」


部屋にまで来るなんてなんかあるんでしょ?


「一条が荒れてんだけどなんか知ってるか?」


「ふーん。そうなんだ」


心がズキッと痛む