「ねぇ……私はさ優羅のなんなの?」


「………は?」


「私は…優羅の何?」


「……彼女だろ?」


口だけじゃなんとでも言えるよね


「だよね。
……彼女って言っても所詮は"他人"だもんね」


「………おい、莉琉…」


ーパシンッ!


「優羅なんて…大っきらいだ!」


私は部屋に向かって走り出す


「莉琉!!」


後ろから優羅の声が聞こえる


だけど、今は話したくない


部屋に入ると鍵をしめた


今は一人でいたい


誰にも会いたくない


水着を脱いで私服に着替えた


今頃みんな泳いでるんだよなぁ


いいなぁ


でも、もういいや


窓辺に腰掛けて外を見る


あの日は雲一つない晴天の空


今は雲が数個出ている


これからどうなるのかな…………