仕方なく諦めて智菜と智也の所に行った


「……一条は入んねぇのか?」


智也は
ポケットに手をつっこみながらそう言った


多分、焼けたくないから
パーカーを着てるんだね苦笑


「……うん。そうみたい」


「……ふーん。あ、ほれ。これ」


「あ、浮き輪…」


智也が大きめの浮き輪を渡してきた


「泳ぐの疲れるだろ?」


「うん。ありがとうね!」


「私のは~?」


「お前のなんて持ってねぇよ」


「も〜、本当に莉琉には甘いんだから!」


ぷんぷんと怒る智菜


「でも、私も莉琉に溺れて欲しくないから
莉琉が浮き輪持っててよ」


「ありがとう!」


ニコッとわらうと二人とも顔を赤くした


「風邪ひいた?」


「「無自覚め」」


なんで?
二人とも声揃えてそんなこというの