「ま、とりあえず学校行こうぜ」


私の手をしっかりと握った優羅


しかも恋人繋ぎ


「……んじゃ、俺と栞も行くわ!」


「あ、ほんとだっ!時間が!」


そんなこと言ってるけど
二人共遅刻常習犯でしょ


白々しい二人を見ていると


「姉貴ー!俺らも行くぞー!」


流斗がそう言った


「そうだね。優羅、行こ!」


私には優羅達がいる


だから、なにも怖くない


「ふっ、お前はずっと笑ってろ」


優羅が優しく笑った


え、、あの優羅が?


思わず目を見開いてしまう


「んだよ?」


「いや…なんか優羅が今日優しすぎて怖い」


本音を伝えてみた


「……ってことは、普段の俺は優しくないと?」


無表情に戻った優羅


え、、怖い!