目が覚めると…自分の部屋の天井が見えた
あ、家に帰ってきたんだ
ゆっくりと体を起こして瞬きを数回する
あー、頭がぼんやりする
「………乃依」
乃依は全てを話したのかな
それともまた私を悪者にしたのかな
それなら…またあの目で見られるんだね
蔑むような軽蔑するような目で
いくら私だってね耐えられないよ
今までだってたくさん我慢してきた
大人しく騙されてる奴らに殴られてた
なのに…なのに……
どうして私だけ…
私だけこんな目に合わなきゃならないの?
乃依は確かに嘘で私を桜牙から追い出した
だけど私は乃依を私と同じ目に合わしたくない
なんか、思ってることむちゃくちゃだな
思わず苦笑してしまった

