「3年前。
私の母と父と兄が車で出かけたの。
それで、どうなったと思う?」
「帰ってきたんでしょ?」
やっぱりそう思うよね?
なんにも知らないんだから
「うん。3人とも骨になって帰ってきた。
永遠に喋らない状態で」
私の話を聞いている人が目を見開く
「なんでかわかる?わからないよね?」
乃依は目を見開いて固まっている
「塚本仁司。乃依は聞いたことあるよね?」
「わ、たしの…お父さん」
「そう。乃依のお父さん。
そして、私の家族を殺した人」
そういうとさらに目を見開いた乃依
「そ、そんなの嘘よ!嘘よ!絶対!」
「拒絶するのは勝手だけど事実よ。
乃依の家族がむちゃくちゃになったのは
乃依のお父さんが原因」
「っ!そんなの嘘よっ!」
ードンっ!
私を突き飛ばした乃依
ふっ、やっぱり…
乃依は面白い

