「あ、海王の姫が倉庫に入った」 智菜がそう呟いた 私は顎までマスクを下ろす 「へぇ?ちょうどいいんじゃない?」 「私の親友傷つけたんだから それなりの償いはしてもらうよ」 黒い笑みを浮かべる栞 あんたが一番怖いわ 「………やるからには負けるなよ?二人とも」 「「わかってる」」 なら、いいけどね あぁ、待ち遠しいなぁ はやく、はやくあの傷つく顔を見たい 私と同じことをしてあげるよ だから……今のうちに笑っとけよ?