「……なぁ、夜兎」


「…なんだよ。馬鹿優羅」


なんで馬鹿なんだよ。おい


「……コイツを傷つけたのは
俺達のせいでもあるよな」


「………そうだな。
でもな、お前らはこの子の
やりたいようにやらしてるんだろ?」


「………あぁ、ほぼな。
だって、莉琉は翠蓮の元総長らしい」


「へぇ…翠蓮のね……ん?翠蓮?!」


「………なんだよ」


「俺らの代の時に消えたんだぞ?!
まさか、俺らの時の総長だったのか?!
この子が?!」


なんだ、そのことかよ


「………だろうな」


「さっきからそれだけかよっ!」


いや、つっこんでくんなよ


「へぇ、この子があの総長か……。
ん?待てよ。この子が総長なら
殴られるのをよけれたんじゃ…」


「………左腕をあんまり使えないらしいんだ」


俺は莉琉の顔を見つめる