「ここに寝かせろ」


夜兎に言われゆっくりとベッドに下ろす


「……重度のストレスだな。
そのせいで倒れたんだ」


「………そうか……」


「流斗、俺は言ったぞ。
あまり無理させるなって。
俺はこういう事になるからそういったんだ!」


夜兎が感情をあらわにするのは珍しい


「……大抵は空き教室にいたんだ。
だけど最近はなんか待ち伏せとかして
無理やり会うことが多かったんだ」


「そのせいで体に負担がかかってんだろ!
お前らは女一人すら守れねぇのかよっ!」


俺は莉琉を見る


「……こいつはなんでも溜め込むんだ。
俺は…俺はそれに気づくことすらできなかった」


「……今更言ったって遅い。
…優羅はこの子が目を覚ますまでここにいろ。
ほかの奴はとっとと帰れ」


「で、でもっ!」


流斗が夜兎に突っかかる


「うるせぇ。帰れって言ったら帰れ」


夜兎が怒るのは珍しい