「あっ、莉琉きたんだー。早いねー」


パソコンを片手に上で私を見つめる智菜


その横に智菜と同じくパソコンを持っている智也


うん、シンクロでもしてる?


「……うげ、栞が泣いてやがる」


泣いている栞を見て嫌な顔をする智也


「な、によー!馬鹿智也ー!」


あ、栞。怖いよ


マスカラ取れてるよ?!


「栞、メイク取れてる…」


「へ?」


手鏡を取り出した栞


自分の顔を見て…


「キャーーーっ!メイク落ちてるっ!」


叫んでお手洗いに走っていった


とりあえず締めつけがなくなってよかった!


私は優羅に抱きつく


「……どうした?急に」


「んーん。なんにも。ただ懐かしいなぁって」


「……ふーん。莉琉、何かいいに来たんだろ?」


「あ、そうだった!」


すっかり忘れてたよ…