「………あいつらを止めるのに俺は手を貸す。
…………莉琉をあいつらに渡すわけには行かない」


眼鏡の奥から除く瞳は酷く冷たく見えた


「………ごめんね、真。巻き込んで」


「……いや、今回は俺が巻き込んだんだよ」


今は優しい瞳だった


「…………今の桜牙を俺は許さない」


………………桜牙を憎んでいるのは真かもしれない


それは、私よりもっと酷く


憎しみは人の心までも変えてしまう


………私は………


いや、やっぱり考えるのはやめる


私はただ桜牙に復讐をしたい


ただそれだけなんだから