「唯依〜、今日帰れる?」 随分とまた、間延びした声で私を呼ぶのは よっちゃんしかいない。 「おっ、噂をすれば吉川じゃーん」 「えっ、何?なんの噂?」 「あんたが一番わかってるでしょー、ねっ、唯依?」 「真奈…」 私は、飽きれながらケースを音楽準備室に運んだ。 二人が楽しそうに話している声を背中で聞いた。