私は水竜っていう、全国No.1の族の姫をしていた
あいつらは私が闇を抱えてるって分かって私を守る、そう言ってくれた
私はあいつらを信じてみようと思った
だから、姫になった
毎日倉庫にいって、他愛のない話をしたり
誰かが誕生日だったらその日はどんちゃん騒ぎ
とても、私には勿体ないくらい十分な毎日だった
ある時、転校生が私のクラスに来た
「こんにちは~♪私、高城 凛(タカギリン)って言います!よろしくお願いします♪」
『うおっしゃ!可愛い子来たっ!!』
男子が盛り上がっているところを先生が注意していた
確かに可愛い
目が大きくていかにも男受けしそうな容姿
その子の席は私の隣だった
「よろしくね~♪名前なんていうのぉ?」
「私は結城 香菜(ユウキ カナ)。よろしく」
「香菜ちゃんかぁ~♪可愛い名前だねっ!私のこと凛ってよんでね~♪」
なんとも無邪気な笑顔
これはこれは....そりゃ男子も黙ってはいないだろうな
というか、
凛って子、襲われなきゃいいけど
ここ、不良みたいなやつ多いし.....
何で来たんだろう?
普通、転校だとしてもこんな不良がたくさんいるところなんて来ないだろう
女子がいたとしてもレディースだ
ここの学校にいる人はすべて族の関係の奴等
私は少し疑問を抱いたが
そんなに重大な問題でもなくてそこまで深く考えてなかった



