こっちをちらっと見てきた早川に、余計なこと言うなよと釘をさす思いで睨みつけたけれど、いかんせん。
白馬のマスクはポーカーフェイスだった。
と気付いて彼の足をこっそり踏めば、何か悟ってくれたようでそれ以上何も言わないでいてくれた。なかなか賢い判断ができるじゃないの。
「……っし、じゃあま、話はあとにして、今は仕事終わらせるべ?」
「う、うん」
「俺たち川端の言う通り動くから、最初のうちは指示出してな」
「……ふぁい」
涙声でしきりに頷く彼女は、私とボス猿の方を見て、とびっきり可愛い笑顔で笑う。
赤ずきんの衣装のせいか、いつもの3割増しで愛らしく。
「……きらりなんかのために、本当にありがとう!」
だけど潤んだ目がぶりっ子くさくって、ボス猿が思いっきり眉を顰めていたのを、私は見逃さなかった。

