偏食系男子のススメ【完】





ボス猿を教室から連れ出すとき、確かに早川には声をかけずに措いてきたはずなのに。


追いかけてくる気配もなかったから、てっきり阿部くんたちと合流したのだと思っていた。


ていうか全然そうしててほしかった。


ていうか王子のコスプレが割と様になっててムカつく。


ていうか私を勝手にお前の馬扱いすんな!



……なんで当たり前みたいな顔して、私についてきてくれるんだよ。


本当にただのバカなんじゃん。




「……い、イズミール!? ……なんで……っ」


「困ってるって聞いて、助っ人しにきた」


「う、……え、ほんとーに? ……あ、この、ふた……り? も、イズミールが連れて来てくれたんだねえ……?」




じわーっと目に涙をためて顔を歪める川端さんを見て、ちょっと安心した。



……やっぱり助けてほしかったんだ。困ってたんじゃん、絶対辛かったんだ。


うん、私じゃなく、早川が言い出したってことにしとけばきっと、迷惑にはならない。



……ふたりって言う際に、私の方を引いた目で見てきたことはムカつくけど。